現場で寝泊まりする際の注意点

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現場での寝泊まり

令和6年能登半島では、多くの住宅が被災しているため、職場や避難所などで寝泊まりをせざるをえない方が多くでています。また、支援者として能登半島(特に奥能登地域)に入られる場合には、交通渋滞も発生しているため往復3−5時間かかるため、支援先の現場で寝泊まりする方もいます。睡眠は非常に重要であり、寝泊まり環境が悪ければ、翌日の仕事にも影響が出てしまいます。そこで現場で寝泊まりする際のポイントや、持っておくとよい機材を紹介します。

床面

寝泊まりをする上で、床面が冷たさや硬さは眠りの質を下げてしまいます。また、床面の砂・ほこりや微生物が舞った際に、高さがないと吸いやすくなり呼吸器感染症やアレルギーの原因となります。そこで、以下の対策や、機材がおすすめです。

マット

厚手のマットがお勧めです。また、段ボールベッドが手に入れば、活用ください。

コット

コットとは、キャンプなどで寝泊まりする際に使用する簡易ベッドの総称です。フレームや金具などで、布を引っ張りテンションをかけ、寝れるような状態にしているものが主流です。地面の凸凹や、地面から伝わる冷気を軽減し快適な睡眠をとることができます。重心が低くて安定感のあるローコット、高さがあってベンチとしても利用できるハイコットの2タイプがあり、寝るため以外にも、荷物を置いたり、テーブルとして使ったりと多彩な用途で使用できます。

寝泊まりをする上で、アイマスク等で遮光することも大切なポイントです。使い捨てのホットアイマスクも販売されていますので、手軽に購入して使えます。

寝泊まりをする上で、耳栓やイヤホンで遮音することも大切なポイントです。とても騒がしい場所では、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンもおすすめです。

温度

寝袋や、布団、厚手の衣服、帽子、防寒グッズ、インナーなどを用意しましょう。停電してしまえば暖房が使えなくなるため夜は非常に冷え込むこともあります。特に寒冷地の場合には、より暖かな布団を用意しておくことが勧められます。

空間

パーソナルスペースを確保することも安心して眠るためには大切です。着替え場所としても活用できます。テント・パーティションをご活用ください。

支援者が現地入りする際の準備物

良い支援をするためには、自身の体調管理が非常に重要です。

注意事項

現地入りする際には、必ず持ち込んだものは持ち帰りましょう。善意の気持ちで後任者に機材を置いていくことは控えましょう。

参考となるサイト

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2月18日に行われたワークマン春夏物発表会において寒冷期の避難所対策を公開 | 日本赤十字看護大学附属災害... 救護活動等で得た知見を広く社会に発信・還元をし、研究・教育活動を通じて、救護の向上と活動領域の拡大に寄与することで被災者の苦痛の予防・軽減に資することを目的とし...

上記サイトから寒冷環境下の避難所・避難生活において以下の項目を実現することが大切だと言えます。。

1.床からの寒さ(底冷え)を抑える(段ボールベッド)
2.居住者による体温を保持し生活・就寝温度を上げる(段ボールベッド、テント)
3.環境からの冷気の流入を阻止する(テント)
4.避難所環境でのロッカー機能を提供する(段ボールベッド)
5.プライバシー空間、着替え場所を提供する(テント)
6.清潔で安全な就寝空間を提供する(段ボールベッド、テント)

現場(職場)で寝泊まりする際の環境の例

協力:エアーストレッチャー株式会社様, 第29回日本災害医学会総会学術集会にて

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