通電火災の予防 令和6年能登半島地震で産業医の立場で労働者のためにできること6

執筆:東京大学 環境安全本部 黒田玲子先生

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通電火災

大地震の際には、停電が復旧して再通電した際に出火する「通電火災」が懸念されます。通電火災の原因は、機器の損傷や壁内の配線の損傷、燃えやすいものが電気製品の近くにあり引火する、などです。津波等で浸水被害がある場合は、電気製品の基盤損傷によるショートやコンセント口の水分付着によるトラッキング発生も原因となります。
通電火災は「地震による火災の6割を占める」という報告もあり、十分な注意が必要です。
停電が復旧するまで自宅のブレーカーを落とす、損傷が疑われる電気製品は使用しない、などの対策をとってください。

参考文献 

●総務省 通電火災対策について 消防の動き ’20年 1月号   P48
https://www.fdma.go.jp/publication/ugoki/items/rei_0201_48.pdf
●東京都 東京防災
https://www.fire-prevention.metro.tokyo.lg.jp/fireprevention/04.htmlhttps://www.fire-prevention.metro.tokyo.lg.jp/fireprevention/06.html
●NHK 明日をまもるナビ 地震が起きたら“通電火災”に注意! 2023年11月16日
https://www.nhk.or.jp/ashitanavi/article/18694.html

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