災害産業保健– category –
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災害時の持病の管理について
執筆:東海旅客鉄道株式会社 健康管理センター東京健康管理室 澤島智子 災害時の持病の管理について 災害が発生した時は、自宅に帰ることができない、かかりつけ医療機関に通うことができないという状況が起こりえます。また、事業所の復旧作業などに従... -
災害特有の健康障害の予防
被災された方々にはお見舞いいたしますとともに懸命の復旧作業にかかわっている方々には尊敬の念をもっております。わたしも今の状況でできることとして、情報発信をします。災害初期に産業医として従業員にできることは、初期の2次被災を防ぐことになりま... -
復旧作業における腰痛予防と痛めにくい体の使い方について
執筆:産業保健経営学 非常勤助教, 三菱ふそうトラック・バス株式会社 統括産業医 小笠原隆将 復旧作業における腰痛予防 被災後の復旧作業や、被災地への物資の運輸の際に、普段は持たないような重たいものを持つこともあり、腰痛の発生が懸念されます... -
災害時の復旧作業の呼吸器系の健康障害を防ぐために
執筆:五十嵐侑 (産業医科大学 産業生態科学研究所 災害産業保健センター) 復旧作業における呼吸器系の健康影響とは 大地震発生後の復旧作業では、埃やがれき、化学物質、微生物など、さまざまな呼吸器疾患を引き起こす可能性のある要因が存在します。... -
寒冷曝露への対応
執筆:酒井洸典先生 石川県での活動に携わる方は時節柄寒冷環境での活動を余儀なくされています。寒冷環境は凍傷や脳心血管系への影響が懸念されます。産業保健上の課題と対策を以下にまとめます。 人体影響のメカニズム 寒い環境では、体のエネルギーのほ... -
一酸化炭素中毒に注意
執筆:東京大学 環境安全本部 黒田玲子先生 一酸化炭素中毒に注意 停電している際に、非常手段での暖房や電源確保を考えることになります。その際、一酸化炭素中毒に注意が必要です。一酸化炭素は無色・無臭で人体に有害なガスですが、その発生に気づく... -
山火事対応する労働者を呼吸器症状から守るための方策
山火事で発生する煙は微小粒子状物質(PM2.5)や一酸化炭素、オゾンなどを含む有害物質を多く含んでいるため、労働者が長時間屋外で活動する場合には健康リスクが高まります。特に、長期的には慢性の呼吸器系の障害(慢性呼吸不全、COPD:chronic obstructi... -
産業医科大学大学院医学研究科産業衛生学専攻 特別企画 災害産業保健領域
昨今、地震や大雨などの大災害が増加しつつあります。そのような中で災害対応労働者の健康をどのように守るのかということに注目が集まっています。また、健康の問題は災害時のミスや災害終了後のバーンアウトや離職との関連性についてもよく知られていま... -
感染症対策
災害発生時には以下の観点から感染症対策の強化が必要です。 各種災害において感染症の増加する 過去の災害を見ても自然災害発生時に感染症が流行することは知られています。災害発生時に感染症が発生しやすくなる理由として以下の項目が考えられます。 被... -
災害時の過重労働による健康障害を防ぐために
執筆:田原 裕之 (産業医科大学 産業生態科学研究所 産業精神保健学研究室) 過重労働による健康影響とは 大地震などの災害が発生した地域では、日常業務とは別に膨大な臨時・緊急の業務が加わり、仕事の量と質の両面でいわゆる「過重労働」になる労働...