熱中症の予防のポイント

目次

災害発生後の復旧作業従事者向け

1.水分補給
のどが乾いたときには脱水気味の状態です。のどが乾く前に、こまめに水分をとりましょう。

2.塩分補給
水分を摂取する際には、塩分もあわせてとりましょう。コップ1杯(200ml)あたり塩飴一つくらいの割合です。塩分も含まれるスポーツドリンクがおすすめです。

3.休憩
作業を行うときは、作業計画を立て、長時間の連続作業とならないようにしましょう。暑さに応じて休憩の頻度を増やす必要があり、30から1時間に1回は休むことをおすすめします。また、休憩場所はエアコンのきいた屋内や、屋外であれば日陰をつくり体をなるべく冷やすことが大切です。

4.クーリング物品の活用
ファン付き作業服、クールベスト、ネッククーラー、扇風機などの物品を活用して、身体を冷却しながら作業することもおすすめす。

5.体調管理
体調が悪い状態で作業を行うと熱中症のリスクが高まります。以下のような状態の場合には、暑い現場での作業を避けてください。
・風邪などの体調不良
・下痢
・二日酔い
・睡眠不足

6.異変時は病院受診を
喉の渇き、めまい、立ちくらみ、筋肉のけいれん、頭痛、吐き気、疲労感などは熱中症の兆候かもしれません。さらに重症になると、汗がとまる、意識がもうろうとしてきます。急に重症化することもありますので、周囲の人に助けを呼ぶとともに、医療機関を受診してください。水分をとれない、意識がはっきりしない場合には救急車を呼んでください。

本記事は、和田耕治, 岩室紳也. 保健・医療従事者が被災者と自分を守るためのポイント集. 中外医学社; 2011.を参考に、必要な情報を追加しています。

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