ヒートガード
HEAT GUARD
災害ボランティアと屋外作業者のための、熱中症予防アプリです。暑さ指数(WBGT)の確認、給水リマインダー、作業前の体調チェック、緊急時ガイドを、手元のスマートフォン1台にまとめました。インストール不要、ブラウザからすぐに使えます。
https://stateishidohc.github.io/heat-guard/
iPhone(Safari)・Android(Chrome)対応/利用料無料
スマートフォンで読み取り現場での配布資料・掲示にもご利用ください
「暑い中で、無理をしない」を現場で支える
地震や水害のあとの片づけ、泥出し、廃棄物の搬出——災害後の作業の多くは、屋外で、暑い季節に、慣れない人の手で行われます。作業に集中しているうちに水分補給が後回しになり、責任感から不調を言い出せないまま重症化する。熱中症の発生には、こうした共通の構図があります。
必要なのは新しい知識ではなく、
「いま休む」「いま飲む」を思い出させるきっかけです。
ヒートガードは、熱中症予防の基本的な行動を、作業中のスマートフォンから促すことを目的に開発した予防支援アプリです。暑さ指数(WBGT)に応じて給水間隔を自動で調整し、時間が来たら音で知らせます。作業前には30秒の体調チェック、異変を感じたときには症状から対処法をたどれる緊急時ガイドを用意しました。アカウント登録は不要で、災害ボランティアの受付やミーティングの場でURL・QRコードを共有するだけで使い始められます。
4つの機能
暑さ指数を、現場の条件で把握する
- GPSで現在地の気象データを取得し、WBGTを自動計算(以降は約30分ごとに自動更新)
- WBGT計の実測値や環境省の地点実況値を直接入力
- 気温・湿度・天気から簡易推定(WBGT計がない現場向け)
のどが渇く前に、音で知らせる
- 暑さ指数に応じて給水間隔を20〜30分の範囲で自動調整(手動設定も可)
- 記録するまで3分ごとに鳴り直すアラーム。スリープ中・他アプリ利用中も鳴動
- 塩分補給のタイミングを案内。当日の給水回数・最終給水時刻を表示
- クールダウン休憩用の10分タイマーと、体を冷やす手順の表示
作業前に、その日の体調を確かめる
4つの質問に答えるだけ、約30秒。睡眠不足や暑熱順化の状況をふまえて、その日の作業への向き合い方を判定します。「言い出しにくい不調」を、本人と現場が把握するきっかけになります。
異変に気づいたら、迷わず動ける
- 「自分の体調がおかしい」「仲間の様子がおかしい」の2つの入口
- あてはまる症状をタップすると、その場での対処法を表示
- 班リーダーの電話番号を登録しておけば、SOS画面からワンタップで発信
暑さ指数(WBGT)と行動のめやす
アプリで表示される暑さ指数は、環境省・日本生気象学会が示す区分に対応しています。現場での作業計画や休憩設定の目安としてご活用ください。
| 区分 | WBGT(℃) | 屋外作業・活動のめやす |
|---|---|---|
| 危険 | 31 以上 | 作業の中止を検討する。特に高齢者は安静状態でも発症の危険が大きい |
| 厳重警戒 | 28 〜 31 | 外出はなるべく避け、涼しい室内へ。作業時は休憩を頻繁にとる |
| 警戒 | 25 〜 28 | 運動や激しい作業をする際は、定期的に十分な休憩を入れる |
| 注意 | 21 〜 25 | 激しい運動・重作業時は、水分・塩分の補給を意識する |
| ほぼ安全 | 21 未満 | 通常は危険は小さいが、激しい運動時には発生することがある |
出典:環境省「熱中症予防情報サイト」の日常生活・運動に関する指針をもとに作成。
最新の実況値・予測値は 環境省 熱中症予防情報サイト をご確認ください。
使い始めるまで、3ステップ
ブラウザで開く
QRコードを読み取るか、https://stateishidohc.github.io/heat-guard/ にアクセスします。アプリストアからのインストールやアカウント登録は不要です。
ホーム画面に追加する(推奨)
iPhoneはSafariの共有ボタンから「ホーム画面に追加」、Androidはメニューから「アプリをインストール」を選びます。次回から通常のアプリと同じように起動でき、動作も安定します。
利用モードと通知を設定する
「災害ボランティア」または「屋外作業者」を選び、通知を許可します。班リーダーの電話番号を登録しておくと、SOS画面からワンタップで連絡できます。設定画面の「テスト通知」で、アラーム音が鳴るかを事前に確認してください。
熱中症対策 5つのポイント
アプリ内にも収録している、災害ボランティア・屋外作業の現場で実践していただきたい基本事項です。朝礼や作業前ミーティングでの読み合わせにもご利用ください。
作業前の体調をチェックする
- 睡眠不足や体調不良がある場合は必ず申し出る
- 暑さに慣れていない場合は急にきつい作業はしない
のどが渇く前に水分・塩分を補給する
- 作業前から水分・塩分の補給を行う
- 作業中は、できれば20〜30分ごとの水分補給を心掛ける
「暑さ」に応じて作業を調整する
- 可能であれば、暑さ指数(WBGT)を測定する
- 暑さ指数(WBGT)が高い日は休憩を増やす
積極的に身体を冷やす
- 通気性の良い服装・空調服等を活用する
- 休憩時は冷えた飲み物や冷房で身体を冷やす
少しでも異変を感じたらすぐ伝える
- めまい・頭痛・吐き気・強い疲労感を我慢せず報告する
- 自分だけでなく仲間の異変に気付いた場合も、すぐに報告する
ご利用上の注意
安全にお使いいただくために
- 本アプリは熱中症予防の補助を目的としており、医療上の判断に代わるものではありません。緊急時はためらわず119番へ通報してください。
- 気温・湿度からの簡易推定値は屋外(日なた)を想定した目安です。正確な値はWBGT計の実測値、または環境省の発表値をご利用ください。
- 「スリープ中・他アプリ利用中の鳴動」をオンにすると、マナーモード中でもアラーム音が鳴ります。また、電池消費がやや増えます。アプリを完全に終了した場合は鳴りません。
- 作業中の使用にあたっては、周囲の安全を確認したうえで操作してください。
- 名称
- ヒートガード(Heat Guard) v1.0
- URL
- https://stateishidohc.github.io/heat-guard/
- 開発
- 産業医科大学 産業生態科学研究所 災害産業保健センター/第一生理学
- 対応環境
- iOS(Safari)、Android(Chrome)などのモダンブラウザ。ホーム画面への追加を推奨します。
- 利用料
- 無料。アカウント登録は不要です。
本アプリの設定内容および給水記録は、ご利用の端末内に保存されます。研修・訓練・ボランティア受け入れの場での紹介、印刷物へのQRコード掲載など、熱中症予防の普及を目的とした二次利用を歓迎します。ご意見・ご要望は災害産業保健センターまでお寄せください。