福島原発支援~処理水について考える

福島原発の支援で福島県浜通り(いわき周辺)に来ています。数日前からの処理水の海洋放出が始まっていますが、私は「人体に影響がない」という立場です。これまで、ALPSでの処理、保管、などのプロセスをずっと見続けてきたので、トリチウム水を現状のレベルで放出することは科学的に問題がないと思っています。むしろ、同じ場所で保管し続ける方が希釈が行われないので大きな問題になると思っています。私はそういう立場ですが、このような問題は、不安に思っている人達に科学的に正しいことを専門家が上から目線で「問題ない」といえばいうほど不安が強まることはよく知っています。不安に思う方にはそうなる文脈が存在していることも承知しています。ということで、「問題ないから福島の食品を食べろ」と声高に言うつもりはさらさらありません。一方で、福島での支援活動を続けている私自身、少しでも今の状況を改善するには何ができるのか、考えたときに単なる情報発信には意味がなく、むしろ有害であることもあることから、一生懸命考え、とりあえず、福島に来た時にはいわきの海産物をおなか一杯食べることにしました。単なる食いしん坊ではないですのでそこのところ誤解のないように。海鮮丼から入り、めひかりの炙り、磐城もののお刺身の盛合わせ、と通常の逆の順番でおいしくいただいてきました。

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