災害産業保健用語集

災害産業保健を学ぶには独特の用語の意味を理解することが必要です。本ページでは用語についての解説を行っています。

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事前の制度設計を行うために必要な用語

EEIs(Essential Elements of Information)

災害発生時に共有すべき必須の情報です。NICS(National Information Sharing Consortium)では16の基本情報(1.電気供給網2.ガス供給網3.水道供給網4.道路情報(橋梁情報を含む)5.鉄道情報(橋梁情報を含む)6.水路輸送網7.航空関連8.災害対応指揮所(地区)9.人員・装備集積地10.物資配給所11.州兵の活動拠点12.避難指示発令状況13.負傷者・死者数14.避難所15.通信状況(治安及び一般公衆)16.医療施設稼働状況)が定められている。

IHR(International Health Regulations:国際保健規則)

WHOが、WHO憲章第21条に基づき2005年に制定した国際規則。感染症を始めとした国際的な公衆衛生上の脅威となるあらゆる事象をWHOに報告することを加盟国に義務付け、国際交通に与える影響を最小限に抑えつつ、疾病の国際的伝播を最大限防止することを目的としている。

JEE(Joint External Evaluation:IHR合同外部評価)

国境を超えて影響を与えうる公衆衛生危機の影響を最小限にすることを目的としてWHOが制定した国際規則「 IHR(国際保健規則)」の履行能力を、各国政府とWHO外部評価団が合同で評価し、改善に向けて優先的に取り組むべき課題を明確にする取組。19分野の評価項目に対してそれぞれ5段階評価を行う。結果はWHOにより「外部評価書」としてとりまとめられる。日本は平成30年2月末に実施。

NICS(National Information Sharing Consortium)

米国の100以上の官民からなる情報統合システム。小規模から大規模、破滅的規模のインシデント向けのWebベースのコマンドおよび制御環境であり、すべてのリスク/すべての危険のイベントに対する準備、計画、対応、および復旧のローカル、地域、国内、および国際レベルでのコラボレーションを促進する。次世代のIncident Command Systemを構築している。

PHEOC(Public Health Emergency Operations Center)

インシデント管理活動をサポートするための情報とリソースを調整するための物理的な場所。「オペレーションセンター」、「シチュエーションルーム」、「コマンドセンター」とも呼ばれることもある。WHOのPHEOCトレーニングコース。

Safety Officer(安全担当官)

各部門の安全衛生管理を担う有資格者で、指揮官に全員の安全に関して助言するとともに、唯一、例外的に指揮命令系統(Chain of Command)をバイパスして作業中止を宣言できる権限を持つ。

災害産業保健実務を実践するために必要な用語

3S

S; Self(自身)、S; Scene(環境)、S: Surviver(被救助者)の順で対応をすることを忘れないようにするために作成された造語。自らと環境面の安全を優先的に確保することの必要性が説かれている。

CSCATTT

災害医療実践時において、C; Command & Control(指揮と調整)、S; Safety(安全)、C; Communication(通信)、
A; Assessment(評価)が確立されてから、T; Triage(トリアージ)T; 、Treatment(治療)、T ; Transportation(搬送)を実践することを教訓として忘れないようするために作成された造語。先にトリアージ等からスタートすると全体の不整合が起こるのみならず、支援チーム全体の安全が脅かされる可能性もある。

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